研究紹介>心理・行動コンセプト>環境認知>経路探索・方向感覚
大規模乗換駅における誘導サインの見逃しを考慮した配置計画
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<日本建築学会大会 学術講演梗概集,pp.519-520,2015年9月> 入谷真樹, 諫川輝之, 大澤昭彦, 大野隆造
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本研究では、乗換えに不慣れな人が、一度誘導された経路を外れても正しい経路に戻れるよう、大規模駅構 内の各経路における問題となる分岐点を抽出し、サイン配置計画の改善方法を検討することを目的として、駅構内のサイン調査を行った。
大手町駅と渋谷駅において、現状の経路の距離と誘導サインの位置を測定した上 で、乗換え経路の総距離とサイン間最大距離を用いて、プラットホーム内から誘導している乗換えルート(推
奨ルート)と乗換え時に誘導サインを見逃して経路を外れた場合(逸脱ルート)の関係を分析した結果、一度、 推奨ルートを逸脱すると乗換え総距離と誘導サイン間の距離は全体的に増加するが、各分岐点で見ると大きく
差がある。乗換え経路を個別に見ると、乗換え時に、逸脱してから総距離とサイン間最大距離が極端に増える 経路は、有効サインが設置されていない商業エリアや主要動線から遠く離れた有効サインがないエリアを経由
していることが分かった。その特定した問題となる分岐点周辺やその経路上にサインを追加し、その位置を見 直すなどの具体的な改善策が考えられる。
この分析方法を他の駅にも応用することで駅構内のサイン配置計画 の問題を改善することが可能となる。 |
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駅構内における誘導サインの見つけやすさに関する研究
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<日本建築学会大会 学術講演梗概集,pp.775-776,2013年8月> 岩田彩加, 諫川輝之, 大澤昭彦, 大野隆造
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<日本建築学会技術報告集,No. 48, pp. 765-770, Jun. 2015.> 顧 宗超 ,大野 隆造. SIGN DETECTABILITY IN RAILROAD STATIONS CONSIDERING FLOW DIRECTION OF PEDESTRIANS |
利用者動線が複雑であったり、サイン密度が高い駅構内などでの迷い行動は未だに大きな課題である。
本研究は、駅構内のサイン配置と利用者動線の関係が誘導サインの見つけやすさに及ぼす影響を実空間の歩行者実験により明らかにし、サイン配置計画の指針をつくることを目的としている。
実験方法としては経路ごとに予め決められたスタート地点に被験者を立たせ、その地点で「○○のサインを探して下さい」という指示を出す。各サインを発見した地点でその都度立ち止まり、サインを指さすことを、ゴール地点まで繰り返してもらう。被験者は大学生15名。
分析方法としては実験から得られた動画から全被験者中何人が発見できたかを表す検出率を各サインごとに算出する。
その結果、吊下げ型と壁付け型のサインはともに検出率80%前後と高く、差が見られなかった。しかし、床型サインの検出率は10%未満と非常に低く見落とされる事が多いことが分かった。サインとそれを見つけた地点の距離、角度、見え角の度数分布と累積相対度数を表したいものをそれぞれ作成したところ、サインは5~25m付近で発見される事が多く、全体の75%以上で、25mを過ぎると度数が大幅に減少し、35mまでの全体の95%以上を占める。角度は0~60度、見え角は0~70度であることが望ましい結果となった。
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地下街における経路探索時の不安感に着目した空間認知に有効な環境要因に関する研究 |
<日本建築学会大会 学術講演梗概集(E-1)pp. 727-728,2010年9月> 東 卓男,坪田 慎介,大野 隆造 |
本研究は、イメージした経路と実際に眼前に現れる経路の情景との不一致から生じる不安感を指標として、地下街における空間認知に有効な環境要因を実験的に明らかにしようとしたものである。
実験は実際の地下街で行い、あら かじめ設定した経路を教示・案内した後、2往復の経路探索実験を行った。その結果、遠くから確認できるような環境要因(この場合赤いゲート)を手掛かりにすると、不安を感じにくい傾向にあることが分かった。
また、探索実験 の試行回数による不安感の増加回数はa) 早期減衰型b) 減衰型c) 変動型の3 種類に分類でき、早期減衰型の多くの被験者は赤いゲートを手掛かりとして回答している一方、変動型の被験者は赤いゲートを手掛かりとしていないことか
らも、遠くから確認できる環境要因が不安の解消に役立つことが明らかになった。 |
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地図の記載情報が現在地の同定に及ぼす影響 |
<日本建築学会大会 学術講演梗概集(D-1)pp. 31-32,2009年8月> 小林 航、大野 隆造 |
人は道に迷った際に、地図を用いて現在地を把握する。地図上での現在地の把握のしやすさは、地図を扱う個人、地図に記載されている情報、現在地同定を行う際の場所の特徴により異なると思われるが、本研究はその中でも地図の記載情報と場所の特徴との関係に着目した。
地図に記載すべき情報が場所に応じて異なる可能性が示されれば、より分かりやすい地図作成の一助となるであろう。実空間にて行った実験の結果、地図の記載情報の増加に伴い現在地同定のしやすさが変化すること、しかし変化の仕方は場所により異なり、場所の特徴が関わっていることを明らかにした。
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文字サインの提示条件が歩行移動時の視認性に及ぼす影響
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<日本建築学会大会 学術講演梗概集(E-1)pp. 889-892,2008年9月> 和田 洋平、古荘 佳子、大野 隆造
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初めて訪れた地下街や駅構内, 屋内商業施設等では,種々のサインを確認しながら目的地へと移動しなければならない. そのためサインを利用した経路探索を行う際には,
サイン自体の表示内容がわかりやすいことはもちろんであるが,サインへの気づきやすさも経路探索の難易に大きな影響を与えていると考えられる. また,
上記のような空間では探索者以外の利用者がいることが常であり, 人の流動を阻害しないためにも歩行しながら目標とするサインを発見することができ,
記載内容が理解できることが望ましい.
駅での経路探索を扱った研究では, 目的とするサインの見落としが起こることや目的以外の情報が存在することが駅での探索行動を困難にしていることが指摘されているが,
個々の空間の要素と目的となるサインの視認性との関係について定量的な考察は行われていない. また, サインの視認性に関する研究では評価対象が静止画像であり,
移動を伴う際のサインの視認性を扱ってはいない.
そこで本研究では仮想空間においてサインの探索実験を行うことで従来行われてきた静止画像を用いたサインの視認性に関する研究に視覚像の流動的変化を伴わせる.
仮想空間においてサインの設置のされ方やサインの設置される探索空間の要素を変数としサインの探索実験を行うことで, それらの変数がサインンの視認性に与える影響について定量的に明らかにする。
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複数の曲折を含む経路を移動する際の方向把握に関する研究 |
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<日本建築学会大会 学術講演梗概集(D-1),Pp.903-904,2004年8月> 添田昌志,大野隆造 |
我々は空間を移動する際、自身の進行方向や出発した場所の方向など、空間における大まかな方向を把握することができ、またそれを目的地への移動や経路を選択する為の手がかりとして利用することができる。
本研究は、複数の曲折を含む経路を移動する際の方向把握について、それが曲折回数や曲折角度の組み合わせによってどのような影響を受けるのかを実験的に明らかにすることを目的とする。
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バーチャルリアリティによる無重力環境における空間識に関する研究
(その2) 空間認知を誤る要因の解明 |
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<日本建築学会計画系論文集 No.563, Pp.85-92,2003年1月> 青木宏文,大野隆造,山口孝夫 |
仮想無重力内部空間における空間認知の誤りの要因を明らかにすることを目的として,前報その1で設定した連結形状の各変数に従い分類し,回転方向を考慮して選択したより複雑な形状について,より多くの被験者を用いた実験を行った。
実験結果から,まずVRシミュレーションの有効性について再検討し,仮想無重力環境下において,空間の連結形状および自身の姿勢を把握する際に,重力方向が影響することは少ないことを確認した。そして,空間の形状および自身の姿勢を誤る主な要因は,曲折における自身の身体座標系の回転の誤認と,曲がる場所・方向・順序の誤認で説明できることや,左右方向に比べ,上下方向へ回転移動する場合の方が身体座標系の回転を誤認しやすいことを明らかにした。
これらの分析結果から,個人によって,曲折における身体座標系の回転や,曲がる場所・方向・順序の誤りやすさの傾向が異なり,それらの誤りの対策として,曲がる場所・方向・順序を示すための局所的な視覚情報と,身体座標系の回転を把握しやすくするために空間全体の方向性を示す視覚情報を与える必要性を述べた。 |
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バーチャルリアリティによる無重力環境における空間識に関する研究
(その1) 空間識とモジュールの連結形状の関係 |
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<日本建築学会計画系論文集 No.558, Pp.71-77,2002年8月> 大野隆造,青木宏文,山口孝夫 |
宇宙ステーションを想定した仮想の無重力内部空間をコンピュータグラフィックス(CG)により作成し,複数のモジュール(宇宙ステーションを構成する室)間を移動する際にその連結形状の違いが空間識に及ぼす影響を明らかにすることを目的としている。
被験者は着座姿勢でヘッドマウントディスプレイを装着し、手元のコントローラ操作により擬似的な無重力空間内を自由に動くことができる。空間認知の難易に関わると考えられる,空間形状の曲折数,幾何学的面数,および身体姿勢を考慮した面数の各変数を仮説的に設定した。それらに従い空間の連結形状を系統的に分類し,その中から選択した形状を被験者に体験させ,空間構成の把握の仕方を調べるための模型組立実験と,空間内部における位置や姿勢の把握の仕方を調べるための方向指示実験を行った。
その結果,各変数が増えるに従い実験の誤りが増える傾向が明らかになり,それらの変数を空間認知の難易に影響する要因として今後の実験で扱う妥当性が確認できた。また,曲折における回転移動により身体軸が回転しているにも関わらず,それを認識せずに誤った方向指示をしたり,空間形状の再構成では,身体軸を中心とした相対座標系と,出発点での姿勢を基準にした絶対座標系を混同することがあることが明らかになった。 |
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移動時の自己運動感覚による場所の記憶に関する研究
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<日本建築学会計画系論文集 No.560,Pp.173-178,2002年10月> 大野隆造,中安美生,添田昌志
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我々は場所を記憶する時、様々な情報を手がかりとしている。街路周辺にあらわれる看板や建物といった断片的な
視覚的要素は、「図」として意識され、地点の目印として記憶されている。一方その背景となる路面や地形的な変化
などは「地」として常に連続的に存在し、曲折や上下動と いった移動の感覚を通して、記憶の重要な手がかりを与え
ている。 本研究では、この自己の運動感覚に基づいたシークエンシャルな移動の記憶に着目し、もう一つの記憶要因である経路周辺の視覚情報と対比的に捉え、場所の記憶における役割について、記憶の減衰も含め実験的に明らかにすることを目的とする。
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視覚情報による経路移動時の身体方位感覚の調整 |
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<日本建築学会大会 学術講演梗概集(D-1),Pp.857-858,2001年9月> 山本絹子,添田昌志,大野隆造 |
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本研究は、経路移動時の身体方位感覚に周辺環境の視覚情報や認知的知識がどのような影響を及ぼしているかについて、
複数の曲折を持つ実寸大の実験経路における実験から明らかにすることを目的としている。
実験は、経路上のスタート地点で方向指示盤を使用して、進行方向正面を「北の方角」として教示し、
その後、経路上の2、3地点において、その方角を回答させるというものである。結果から、
人はその場その場で得られる光の勾配などの空間に方向性を与える視覚情報や、経路と経路外部
の部屋との位置関係の認知的な把握によって身体方位感覚を調整していることが明らかになった。
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環境要素としての人の流れや滞留が経路認知に及ぼす影響
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<日本建築学会大会 学術講演梗概集(E-1),Pp.827-828,2000年 9月> 大澤昭彦,青木宏文,添田昌志,大野隆造
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本研究は、動的な環境要素としての歩行者が経路認知に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、コンピュータグラフィックスによって作成した、街路上を人が歩いたり留まっている仮想空間において経路探索行動実験を行った。
その結果、多くの人は経路上に人の流れがある場合にはそれによって経路を記憶すること、人の流れがノイズとなり周辺の固定的な環境要素の記憶を阻害する場合があること、人が滞留することによってその場所の記憶が強化される場合があることが明らかになった。 |
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視覚情報が方向の再認識に及ぼす影響
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<日本建築学会大会 学術講演梗概集(D-1),Pp.791-792,2000年 9月> 添田昌志,大野隆造
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本研究は、HMDを被った被験者が模型空間内を自由に擬似歩行できる視環境シミュレータを用い、 建物内部(図書館)の2層にわたる経路においてエレベータによる上下方向の移動直後の地点における空間に方向性を与える 視覚情報を系統的に変化させた3つの設定の元で経路探索実験を行った。
その結果、個人の経路探索の成績の良し悪しは 環境から手がかりとして抽出する視覚情報に依存し、空間に方向性を与える視覚情報として窓の配置は色の異なる壁面の配置に比べ
より多くの人に有効であることを明らかにし、分かりやすい空間としては、個人の特性と環境のあり方による違いを考慮した上でより 多くの人に有効な視覚情報を配置する必要があることを示した。
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上下方向の移動を伴う経路探索に関する研究
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<日本建築学会計画系論文集 No.516, Pp.87-92,1999年 2月> 大野隆造,串山典子,添田昌志
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本研究は、階段やエレベータ等による上下方向への移動が、
方向の把握や経路探索行動に及ぼす影響を検証することを目的とし、
大学の校舎と百貨店において経路探索行動実験および方向指示実験を行った。
その結果、上下方向の移動によって方向を見失う場合があること、方向喪失時に周辺環境から
情報を得ることによって正しい方向を再認識できる場合があること、階段やエレベータなど上下
方向の移動手段の違いによる影響は他の環境条件の影響に比べて小さいこと、正しく経路選択を進める
ためには周辺環境の変化に応じて幅広い種類の情報を利用する必要があることが明らかになった。
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視環境シミュレーションによる経路探索の方略に関する研究
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<日本建築学会計画系論文集 No.512, Pp.73-78,1998年 10月> 添田昌志,大野隆造
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本研究は、人が経路を記憶・探索する際の方略が、 「環境のあり方」と「個人」によって異なることを明らかにする事を目的とし、 視環境シミュレーターおよび、空間構成により経路上の視覚的情報源を変化させた
3種類の街路模型を用いた経路探索行動実験を行った。
その結果、被験者の描いたスケッチマップ や経路探索行動軌跡などの分析から、経路の記憶に際しては周辺環境の変化に応じて利用する情報を変化させる人と、
周辺環境の変化にも関わらずある特定の情報のみに固執する人がいることが明らかになった。また、事前に経路に関して 明確に把握していない場合でも、実際にその場まで行き情報を得る事により、正しい経路を選択できる場合があるが、その可否は、
その場で得られる情報の種類と個人によって異なることも明らかになった。
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街路空間の視覚的特徴が経路認知に及ぼす影響
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<日本建築学会大会 学術講演梗概集(E), Pp.1089-1090,1994年 9月> 添田昌志,園田浩一 ,大野隆造 |
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本研究は、街路空間の視覚的特徴が経路探索行動に及ぼす影響を実験的に明らかにすることを目的とする。
そこで、街路模型及びその中を自由に歩行できるシミュレータを用い、空間構成要素を系統的に変化させて、
経路記憶・探索行動実験を行い、その探索行動の軌跡を分析した。その結果、街路上の視覚的特徴によって経路記憶の
難易がある程度影響されるものの、経路探索のパフォーマンスには大きな個人差があることが明らかになった。
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空間構成要素が視環境の探索行動に及ぼす影響に関する研究(その1,2)
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<日本建築学会大会 学術講演梗概集(D) Pp.909-910, 1993年 9月> 秦 朋宏,大野隆造
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本研究は、視野の移動を含めた情報探索行動が建築空間の構成によってどの様に異なるかを実験的に明らかにすることを目的とする。
被験者がスクリ-ンを見ながら手元のジョイスティックを操作することにより、模型空間内を自由に移動し見回すことのできるシミュレ-タを用い、模型壁面に貼られた文字の中から指示されたものをできるだけ早く探すという実験を、3種の異なる空間構成について行ない、行動の軌跡をコンピュ-タにより分析した。
その結果、空間構成により被験者のとる方略が異なること、さらにその方略の差異が有効情報量によって説明されることを示した。
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